【今週のみ言】真の万物の日と新しい摂理 天一国2年天暦5月4日(陽暦6月1日)第02-0872-15号


真の父母様の摂理路程

 尊敬する貴賓の皆様、愛する祝福家庭の皆様

真のお父様が探された天のお父様(神様)はどのようなお方でしょうか?栄光と尊貴の玉座にいらっしゃる創造主ではなく、罪悪の中で死の境地に陥ってしまった子女を捜し、千万里を駆けて来た真の愛と心情の「真の父母」であられます。真のお父様は、在世時に最も重要とされた「天地人真の父母定着実体み言宣布」の講演文の中で、神様の実存に対してこのようにお話されました。「皆様!億劫の時間と精誠を注ぎ、御自身の子女として創造した人間が、堕落によってサタンの血統を受け、暗闇の中に隠れてしまったその瞬間から、神様が受けられたその苦痛がどれほど大きいか御存知ですか。骨がきしみ、身が震える凄絶な苦痛の中で数千、数万年を耐え、待ってこられた皆様の父が、どれほど長く険難な蕩減のトンネルを経てこられたか、考えてみましたか?このようなかわいそうな父のために、一瞬でも涙を流してみたことがあるのかということです。」そうなのです。真のお父様は、このように苦痛を受けられる神様を全身で感じられる実体となられ、血と汗と涙で真の父母の路程40年間を勝利され、ついに2001年「神様王権即位式」を奉献なされたのです。

 内外貴賓の皆様

神様王権即位式が奉献されるまでの真の父母様の40年摂理路程は、誰も想像することができない凄絶な峠道でした。悪主管圏のサタン勢力圏と生命をかけた七転八起の闘いが続く中で一瞬たりとも緊張を緩めることのできない死生決断・全力投球の路程でした。特に6000年摂理歴史の完結と人類救援のための荒野時代を締めくくるためにご自身が選ばれた地獄の底、ダンベリー刑務所で受けられた苦難と血にまみれた蕩減路程を、どうして筆舌にすべて尽くすことができるでしょう?

 人類の所願であった救世主であられるにもかかわらず、日本の圧制権力や北朝鮮の共産党権力、そして韓国の自由党政権によって囹圄の身になられ、ひたすら蕩減の生に一貫して来られた真のお父様が、再び米国の牢獄に向かわれながら語ってくださったみ言を、本人は今も鮮明に記憶しています。「心配しなくていいよ。牢獄の向こうに新しい希望の世界が待っているのだから!」 しかし一番近くでその崇高なる生を直接見て、ともに歩んで来た本人としてはどうしようもない悲しみでした。特に共産主義者たちが真の父母様の生命までも狙う、そのような切迫した状況の中で、サタンの巣窟である牢獄におられる真のお父様のことを考えると胸がつまる心情で、身の回りと健康を案じ、天の前に懇切に求めた蕩減復帰の摂理的事情を、天だけは覚えてくださるでしょう。

1985年8月、ついに真の子女を代表して犠牲になった次男興進君の犠牲と真のお父様のダンベリー苦難の勝利的基台の上に荒野時代が終決し、「一勝日」を期して新しい摂理が出発しました。そしてサタン主管圏の中心人物であった共産主義の首脳ゴルバチョフと金日成に会って天の愛で屈服させました。その基盤の上に、再び「摂理的新婦」格として1992年に「世界平和女性連合」を創設して、本人は人類歴史上、最初であり最後である再臨のメシヤに侍る実体新婦の立場で、再臨主・メシヤ・救世主・真の父母を満天下に宣布するようになりました。そのような基台の上で本人は、摂理の中心である真のお父様に侍り、「母子協助」の摂理を7年間展開して勝利圏を奉献し、初めて天一国時代が開かれるようになったのです。

1995年5月1日(陽6月14日)真の万物の日、真のお父様は本人に大きな祝福をくださいました。人類歴史上二度とない母子協助時代の勝利を祝賀する授賞式を行なってくださり、私をしっかりと抱いて「オンマ、ご苦労だったね。摂理的に大きな山を越えたよ」と静かな声で話された時、本人は万感の思いが交差する中で涙を流しました。韓国の大学街で左翼の学生たちの反対をくぐり抜けてカインとアベルを抱かなければならなかった危機の瞬間や世界185か国を7年間、数百回も巡回してあらゆる危険と焦燥を甘受した記憶が走馬燈のように駆け巡る中で、真のお父様の慰労と祝福を受けました。

 尊敬する平和指導者、そして誇らしい食口の皆様

振り返れば本当に険難な蕩減復帰路程でありましたが、真の父母様はこれらすべてのものをきれいに締め括って勝利なされ、神様の王権時代、神様直接主管圏の時代が定着する天一国時代を開門されました。「私の誓い」を「家庭盟誓」に格上げさせ、「真の父母様の名前で祈る時代」から「祝福中心家庭の名前で直接報告する時代」に、過去からは想像することもできなかった変化の中で、新しい摂理の時代、天一国時代を切り開いてくださいました。

神様の王権の下、善主権の秩序は真の父母を中心とした中で、縦的・横的に心情文化の実体化として拡大されました。本人の60歳(2003年)還暦を基準として、「天地父母様天一国開門祝福聖婚式」と「天宙・天地真の父母様平和統一祝福家庭王即位式」を通して、縦的に天の主権が根付き、また120氏族と120か国家に平和の王即位式を通して全世界に定着するようになりました。天宙平和連合(UPF)を通したアベルUN創設とともに「天地人真の父母天正宮入宮戴冠式」を奉献して、初めて創造理想の実体化が確固たる基盤を構築するようになり、ついに真の父母様50年路程の勝利によって摂理的禧年を迎えながら「天暦時代」、天基元年が去る2010年に宣布されたのです。

      『基元節勝利のための統一教世界指導者特別集会における講演文 2012年』