【今週のみ言】天一国元年9月2日(陽暦10月6日)第32号


私の夫の人生と存在、そのビジョン

 お父様の温かな存在や導きを感じて

政治、宗教指導者、女性指導者、平和大便、世界各国の代表の皆様、紳士淑女の皆様!

非常に重要な本会議に参加くださり、感謝申し上げます。

皆様もご存じのとおり、五十二年間侍ってきた私の最愛の夫、文鮮明総裁が、昨年聖和されました。このたび、私たちは聖和高年を追慕し、夫の生涯とその教え、そして残してくださった遺産をたたえるために集いました。

 私の夫である真のお父様は天国に行かれましたが、お父様の温かな存在や導きを感じない日はありません。今やお父様は天国に住まわれ、私は地上におりますが、日を増すごとに、私は五十二年間の結婚生活が今も続いているように感じます。もちろん最愛の夫の死が、私に大きな悲しみを与えたことは否定できません。手に手を取って一緒に歩いたり、食事を共にしたりできたらと、何度願ったか分かりません。何よりも夫が、子供たちや世界中にいる統一運動のメンバーたちに神様のみ言を語ってくださったら″と、幾度も思いました。

 悲しみのその瞬間はつらいものですが、すぐに過ぎ去っていきます。人生を共に過ごしながら夫が教えてくださったことは、「地上での人生は一時的である」ということでした。この肉身の世界は永遠に生きるための準備をする場所であり、その期間です。私たち一人一人は、いつか霊界に行きます。そのため、一瞬一瞬がとても貴重であり、限りなく重要なのです。

 お父様は草創期から一日二十四時間、そのように生きられました。ほとんどお眠りにならなかったのです。お父様は、人類の苦しみのみならず、堕落によって引き起こされ、今日まで続く自己中心性や闘争につづられた悲しい人類歴史に心を痛めてこられた神様、つまり天の父母様に対する痛切な心情を常に抱いて、人生の一瞬一瞬を歩まれました。

 そしてお父様は、時間や場所に関係なく、出会った一人一人に対して、神様、天の父母様の元に導けるように全てを与えて投入されたのです。

 昨年、夫が他界したおり、私は、夫の遺産である世界的な統一運動を引き継いでいけるのだろうかと考え、躊躇しました。「果たして夫の立場に立てるだろうか?」と……。そのような考えがいつも頭を巡りましたが、夫が次のように語りかけてくれて、夫の存在と励ましを感じたときに、その考えをすぐに消し去ることができました。

「私は五十二年間あなたと共にいた。あなたは神様が摂理のために私に下さった最愛の妻であったばかりでなく、最も誠実で身近な弟子だった。私の言葉は、あなたの言葉だ。私が成し遂げたことは、あなたの功績である。私はあなたを試し、ほかの人々も絶えずあなたを試したが、あなたは常に忍耐し、信仰と従順で勝利を得た。私は以前と同じように、今あなたと共にいる。そしてあなたは、いつも私と共にいる。ただひたすら天地人真の父母として、このみ旨を続けていこう」

神の下の人類一家族になる方向へ導くお父様の人生と教え

 世界を見たときに、堕落した罪深い人類をごらんになって神様が感じておられる痛みを、私も感じることができます。

 神様、天の父母棟は、明確な理想を描いてこの世界をお創りになりました。その理想の中心に、孝の心情に根づいた親子の関係がありました。聖書における失楽園の物語を考えてみると、アダムとエバの堕落の原因が、天の父母様、神様に対して愛と信仰と服従を示して孝子、孝女となることができなかったことだと理解することができます。彼らの不信仰によって、(人類)最初の結婚と家庭で、神様の真の愛の理想を台なしにしてしまいました。

 この事実が、その子女たちの間の関係にも影響を及ぼし、現在に至るまで人類を苦しめてきたカインとアペルの歴史的な問題を引き起こしてきたのです。皆様が記憶されているとおり、最初の殺人は、最初の(アダムの)家庭で起きました。兄のカインが、神側にいた弟のアペルを殺したのです。

 そのため、夫は信仰の道において、絶対的な孝の心情を中心に歩むことを一貫して教えてこられました。この方法のみが、堕落の結果を覆すことができるためです。これが世界中で夫と私が、祝福式として知られる聖なる結婚式を行ってきた理由です。祝福は、孝の心情と絶対性による純潔と貞操を中心とした、本然の真の愛の理想を擁護するものなのです。

 本会議のメーンテーマは、平和国家の建設に関するものです。これは大変重要な構想です。平和国家を築くことが正に、私たちの世界的な運動の目的であり、ゴールです。その国を私たちは천일국(天一国)と呼びます。韓国語なのですが、「二っが一つになる」と訳すことができます。すなわち、あらゆる分裂や対立が解消、克服され、調和と協力、そして平和へと帰着する国ということです。

 今年の初め、天の父母棟と真の父母様のみ意に縦的に完全一致した統一の国、天一国の建国日として、基元節を祝いました。基元節に続いて私は、天一国実現を展開していくため、ビジョン二〇二〇を打ち出しました。そして、そのための特使と国家指導者を、四十三か国に任命しました。これら代表者たちは、神様を中心に繁栄する平和国家建設のために、各国で真の父母棟のビジョンとメッセージを伝えようと人々に侍り、尽力していくことでしょう。

 紳士淑女の皆様、どうぞこれからの期間、文鮮明総裁の生涯とその教え、遺産について勉強し、学んでください。夫は生涯の大部分にわたってひどく誤解を受け、中傷すら受けてきましたが、そのような時代は終わりました。世界は徐々に、真のお父様の人生と教えが、神の下の人類一家族になる方向へと導き、平和に向かうロードマップ (行程表)を提供するものであることに気づきつつあります。

                              - 8月21日 -

み旨を成し遂げる孝子、忠臣となりましょう

尊敬する内外の貴賓の皆様、そして追悼の辞を通して、私たちの心情を動かし一つにする貴いお言葉を下さったかたがたと、愛する世界統一家の食口の皆様。きょう、私たちは一つになりました。(真のお父様が)今にも歩いて出てこられ、透き通るような

笑顔で「おまえたち、元気だったか?」と言ってくださるような気がします。

愛する平和大使、食口の皆様、私たちはこの時間、一つの心、一つの志となりました。

 偉大な教えを下さった真のお父様の業績をたたえながら、現在に処している私と私たちが必ずやそのみ旨を成してさしあげなければならないと決心しました。この聖和の期間を中心として、韓国と日本が一つになりました。

 去る八月三日に北海道を出発し、日本列島を熱く燃やした平和行進は、韓半島の釜山を基点として韓日を一つにし、臨津閣までの二十二日間の自転車行進は、(お父様が)何よりも願われた祖国統一、南北統一を祈願して実践されたものです。

 今や私たちの精誠は臨津閣で終わるのではなく、白頭山を越え、アジアを経て全世界に、天が願われる自由、平和、統一の幸福な地上天国を成し遂げる時まで、前進に前進をしていくでしょう。

 この良き日に、貴賓の皆様と愛する祝福家庭、食口の皆様と共に、心の中で真のお父様に「愛しています。あなたと一つになった私たちとなって、必ずや天の父母様(神様)と天地人真の父母棟のみ旨を、私の生涯において成し遂げてさしあげる子女になります。孝子になります。忠臣になります」と決意するこの時間となることを、切にお願いします。

                           - 8月23日聖和1周年 -