【今週のみ言】蕩減の道を越え祝福を結ぶ時 天基3年天暦8月29日(陽暦10月14日)第34号


イスラエル勝利圏の出発者ヤコブからキリスト教文化圏まで、四千年基盤を築いてきたものが失敗したのを、レバレンド・ムーン一代の四十年間で、どんな辱めを受けても、これを元に戻し蕩減復帰しなければなりません。それが四十年荒野路程でした。
 イスラエルの歴史は、ヤコブからイエス様を経て今まで四千年の歴史です。この四千年の歴史を四十年で蕩減復帰できなければ流れてしまうのです。すべて壊れてしまうのです。四千年の歴史を四十年に圧縮して、すべてを蕩減しなければなりません。全世界が反対するのです。一つの国も例外があってはなりません。それはユダヤ教から、キリスト教から、アメリカから、共産党まで、すべてが先生に反対したのです。
 イスラエルの路程は蕩減復帰路程です。モーセに従っていけばいいのです。しかしモーセは六十万の生死の圏に責任を取って天と地を抱いて倒れたのです。モーセがシナイ山で四十昼夜を徹夜断食しながら石板を受けようとしたことは、どれほど悲痛な事実でしょうか。モーセが安楽な立場にあったでしょうか。あなた方は何ですか。今までやくざのような格好をして。大家に来て暮らしながらも、その大家の歴史も知らず、何をするのかも知らずに、何も知らずに目を気にして飯を食い、人目ばかり気にしてきたのです。みな恥ずかしい事実を知らなければなりません。
 荒っぽい人を見ると、足も大きく手も大きいのですが、先生の手足を見ると、苦労をしないお方だというのです。このように貴い体をもって生まれた方が苦労をしてはならないというのです。自分で考えても、苦労をしてはならないお方が苦労をしたという事実がおかしいのです。それは蕩減復帰を知らないからです。
 皆さんは偽物です。偽物、偽物なのです。本物になることが易しいと思いますか。溶鉱炉に何百回も出たり入ったりしなければならないということを知らなければなりません。蕩減復帰、心情圏の復帰のために自分の息子、娘を刑場に送る父親となるとき、涙なしにはできないのです。アブラハムもそうでした。天理の大道を切り開き、神様のために、神様を愛の圏の中に解放するためには、このまま座っていてはならないのです。今日このような位置を備えたのも、偶然にそうなったのではありません。血の涙の出るような、血の涙が凝り固まってたまるような、そのような過程を経て統一教会の基盤が築かれたのです。その基盤を知れば涙なしに座ることはできず、痛悔の念なしには座ることができないという事実を知らなければなりません
 私は一生の間苦労してきましたが、私は豪華な高い位置で歴史を蕩減していこうというのではありません。私が享受することのできる福をあとに残しておいて、皆と苦労を共にし、先生が高く上がるそのような民族的な尊敬心も皆さんと同じ立場で、国家の解放とともに歓喜の一日を望むのが先生の希望だということを知らなければなりません。
 監獄に入る人はみな、監獄に入るときから絶望と落胆の思いをもちますが、ここに立っているこの人は、監獄生活のあとにやってくる結果はどんなものであろうか、ということに相当な関心をもちます。皆さんは蕩減復帰を学んだので分かると思います。この峠を越えれば何が起こるか、今受けている苦痛が問題ではなく、その苦痛のあとに来る新しい歴史的な一つのプレゼントが何であろうかということを、いつも考えていたことが今も記憶に新しいのです。
 責任分担を完遂できなかった私たちの先祖の罪により、サタンの愛の領域が天国の門前の境界線まで連結し、死亡の深い淵が生じたのです。それで先生は、世界から反対を受けながら国家基準を越えて蕩減復帰路程を行くのです。こうしてアメリカが民主主義世界のキリスト教文化圏を中心として本来の水平線、直接主管圏と完全に一つとなった位置で、世界的蕩減条件を立てた基台の上でカイン・アベルが蕩減復帰してきたのです。
 蕩減の道を歩みながら不平を言ったとするならば、既に消え去っていたことでしょう。蕩減復帰の道がどのようなものか、私がよく知っているからです。蕩減の道においては、世界的な迫害を受けなければなりません。万民が個人的立場から、世界五十億の人間が一対一ですべて反対する立場で、私が敗者にならないためにその反対する五十億の個人、彼ら以上のことをすべて成すという度胸をもたなければならないのです。そうでなければできません。
 私がこの地に人間として生まれ、本然の地上の万物を神様のように愛し、動物を神様のように愛し、人間を神様のように愛したがゆえに神様の愛の相対になったのです。神様から出発したので神様に帰るのです。神様は皆さんが生きている間に、何億万倍も素晴らしくなることを願っておられます。それゆえ御自身よりも素晴らしい息子となって帰ってくることを願っておられるという事実なのです。
 先生の名前には興味深いものがあります。「文」という字をこのように早く書けば父という字になります。そして「鮮」という字は羊と魚を意味します。このように父を中心として陸地と海を合わせたものなのです。次に「明」は日と月です。海を一つにし、陸地を一つにする、カインとアベルを一つにする統一的真理を教え、日と月が一つとなる統一的真理を教えてくれる方とは誰かというと、神様だというのです。神様は知恵の王です。知恵の王であると同時に、神様は父母なのです。
                 - 罪と蕩減復帰 -