【今週のみ言】天一国経典と平和王宮 天一国3月28日(陽暦4月27日)第02-0872-12号


 今日この地上に生きている人間たちは、神様が予告なさった理想の国と理想の義を探しだすことができずにいます。ですから、理想の国と理想の義を探しだすことが、今日の私たち人類の希望であり、また今まで数千年の歴史過程において生まれた人間たちの希望だったということを知らなければなりません。

 それでは、このような超希望のその国、超希望のその義が、どうして天地すべての存在の最後の目標として残るようになったのでしょうか。それは、人間が堕落したからです。

 人類始祖の堕落によって、理想の国と理想の義の中心となることができる神様と人間が、何の関係も結ぶことができない立場に置かれるようになりました。すなわち、理想の国と理想の義の中心である天のお父様のことや家庭のこと、そして、その国家に関して、何も分からない人間に転落してしまったのです。ですから、神様は、このような無知な民と人類を目覚めさせ、天のお父様と家庭と国家がどのようなものなのかを教えてあげるために、今まで歴史路程において苦労してこられたのです。

 したがって、理想の国と理想の義を探し立てることが、今も私たちの希望であり、目標として残るようになったのです。

 この世界には、現在数多くの国が存在しています。しかし、その多くの国家の中で、神様から本当に愛を受ける国は一つもないのです。したがって、このような堕落世界を否定して、新しい神様の国を再び創造しなければならないということが、今まで六千年間神様が摂理してこられた目的なのです。

 それで神様は、歴史を通して国を取り戻す摂理をしてこられました。神様が願われる国が協助しなければ、神様の人類復帰に対する一つのみ旨は成されないからです。それゆえに、神様が願われる真の宗教を中心として、真の国家が存在しなければなりません。そこで神様は、ある一時を迎えて、特定の国を探しもとめられるのです。その探しもとめられる歴史が選民イスラエルの国とユダヤ教を中心とした歴史でした。

 皆様が希望とされるその国はどのような国ですか。その国は、今日皆様が生きているような国ではありません。このような国は、どのみち別れを告げなければならない国です。私たちには、まだ神様の国がありません。国がない人には本籍地がありません。国がなければ国籍を持つことができないのです。国がなければ入籍できる基台がないということです。

 それゆえに、現世において私たちがしなければならないことは、神様が願われる理想の国を探し立てることです。天国の選民である第三イスラエルの宗教と国家を中心に、一心一体一念によって編成された一つの国家を形成しなければなりません。その国籍を持って、愛国愛族する真実で善なる父母の血統を受け継いだ勝利的息子娘として、この地上で自らの一族、あるいは家族を率いて生きていってこそ、天上世界の天国に入っていくことができるのです。それが創造原理です。

 神様の願われる国があって、はじめて千秋万代の私たちの子孫にそっくりそのまま残してあげることができる伝統も残るのであり、私たちが血の汗を流したすべての努力も残るのであり、天の苦労を祝賀することのできる記念塔がこの地上に生じるのであり、すべての栄光の痕跡がこの地上に残ることができるのであって、国を立てることができなければ、すべて無駄になるというのです。

 それゆえに、神様の国を探し立てるということが、天地において最も重要な問題だということを知らなければなりません。「私たち祝福家庭は、真のご父母様の愛を受けることができる天国を守る家庭だ。したがって、私が真のご父母様の前に孝子になり、国家の前に忠臣の道理を果さなければならない」という信念を、常に持って生きなければなりません。

 真の父母の愛を受けて、神様の愛を受けなければならないというのです。ところが、神様の愛は国がなければ受けることができません。サタン王権の国家に勝利した後にこそ天国が成立するからです。

 私たちは、神様の国を仰ぎ慕います。なぜでしょうか。そこには真の愛があり、真のご父母様がいらっしゃるところだからです。一時的な愛ではなく、時間を超越して永遠に真の愛が存続することのできる理想の国になるところだからです。また自分自身を高めることができるところであり、自己の価値を百パーセント認定されるところだというのです。つまり永遠に幸福なところなのです。

 ですから、堕落人間は、天国を慕って憧憬するのです。私たちが行くべき道は、本当に行きたい道であり、私たちが求めて成し遂げるべき国は、永遠に永遠に暮らしたいと思う国です。私たちが持たなければならない財物は、天宙のものであると同時に私のものであり、この時代のものであると同時に過去のものであり、同時に未来のものだと保証されるものでなければなりません。

 また、私たちが泣く時には、天地が共に泣くことができ、私たちが喜ぶ時にも、天地が共に喜ぶことができる権威と知識を持たなければなりません。これが、今日の堕落した人間たちが現世において追求しなければならない最高の欲望であり、希望です。

 真の人は、だれもが自分の本然の国で暮らさなければなりません。それは、人間に付与された絶対的な条件です。一人残らずその理想の国とその理想の義のために、新しい希望に満ちた義の生活をしなければなりません。心で理想郷を描き、生活で義の道理を立てながら、理想の国と理想の義のために生きなさいというのです。

 皆さんには、そのような国がありますか。ないのですから、その国を求めて成し遂げなければならないのではないですか。その国は何という国だといいましたか。天のお父様の理想の国、統一の国です。万民が父母様に侍って暮らすことのできる国なのです。

 この国を成し遂げるということには、堕落した人間ならば例外はありえません。ここには、家庭も協助し、氏族も、民族も、世界もすべて協助するはずです。そして、個人を統一することができ、ひいては家庭、氏族、民族、国家、世界を統一できるのです。

  そのようになることを願うのが摂理のみ旨です。もし、地上で国家を復帰することを自分の生涯で果たすことができずに死ぬ場合、皆さんは、霊界に行っても、天国に属した真の人としての価値を持つことができないのです。地上において、神様の主管圏内で統治された国家圏での実績を持って霊界に行かなければならないというのです。それが本来の神様の創造基準だからです。

 皆さん、私は、今世の中に羨むものがありません。堕落した世の中のものには関心がない人です。“神様が保護することのできる理想の国で死ななければならないのではないか。私がそのように生きていくことができなければ、私の生涯は悲惨な生涯ではないか。だから死ぬ前にその国を取り戻して、一日でもそこで暮らしてからいかなければならない”というのが私の一生の願いです。

                     ― 神様の祖国と天一国王権時代 ―