【今週のみ言】2013年の歩み 天一国元年天歴11月20日(陽暦12月22日)第42号


人間の永遠の本郷は家庭

 家庭は良い所です。どうして良いのでしょうか。お母さんとお父さんがいるから良い所であり、お姉さんとお兄さんがいるから良い所であり、弟と妹がいるから良い所であり、親戚がいるから良い所なのです。ですから、人間なら誰でも本郷の地、すなわち故郷を懐かしく思う郷愁の心情をもっているのです。国よりも故郷にもっと思いをはせます。大韓民国が好きで大韓民国に住みたいと思いながら、また大韓民国で暮らしながらも懐かしい所はどこでしょうか。故郷、・故郷なのです!

 それでは、故郷とは、どのような所でしょうか。自分の心情を四方に、立体的にすべて引き上げる所です。その心情とは何でしょうか。愛で結びつけられるものです。上には父母が結びつけられ、左右には夫婦の因縁が結びつけられ、下には子女、親戚が立体的な愛で固く結びつけられているのが本郷の心情です。

 人は、愛を中心とした幸福の基点を最高に望むので、本郷を慕わざるを得ないのです。では神様の本郷はどこなのでしょうか。この地球星において、神様の本郷の地はどこなのでしょうか。これは考えなければならない問題です。

 愛の神様なら、この地上で生きていける基点を必ず準備されたはずですが、その基点はどこでしょうか。それを知るためには、神様がその基点を準備するためにどのようにしてこられたのかを知らなければなりません。

 神様の家庭を準備することができ、本郷の基点になり得る所はどこなのでしょうか。他の所ではありません。神様を本当の父だと思う息子がいる所です。すなわち、神様の愛を独占できる息子、ひとり子がいる所です。また、そのような娘がいる所です。その息子、娘が結婚して完全な家庭を築く所です。(二三-一五一、一九六九・五・一八)

 ではその本郷の地には、誰がいなければなりませんか。慕わしい人たちがいなければなりません。父母がいなければならず、兄弟がいなければなりません。そうして、会いたい人がいなければなりません。また、そこで一緒に暮らしたいのですが、一瞬だけではなく、永遠に一緒に暮らしても嫌気がさしてはいけません。そのような所を求めていかなければなりません。そこが今日、宗教で目指す天国なのです。(二三-八一、一九六九・五・二)

 今日、私たちが本郷の地を慕うのは、その本郷にはどこの誰よりも近い父母がいるし、兄弟がいて、親戚がいて、いつも私を導いてくれ、また私がいついかなる時に訪ねていっても、私を昔のように迎えてくれ、私に困難なことがあれば、その大変な事情に同情し慰労してくれ、私を喜んで迎えてくれるからです。もしそれがなければ、本郷が懐かしく、好きで訪ねていっても、切実に慕っていた当時の心情はなくなり、かえつて嘆息の条件をもって帰ることになるということを知らなければなりません。本郷の地には、必ず迎えてくれる人がいなければなりません。(二三-八〇、丁九六九・五±)

 家庭は天宙主義を完結させる最終基準

すべてのものは、一つから多くのものに分かれ、結局、一つの大きなものに統合されます。すなわち、一つからいくつかに分かれ、そして一つに統合されるのです。ここでまた分かれて、より大きなものになる反復運動をします。

 そこには家庭がありますが、形態は統合される前と同じです。家庭は、夫婦を成した所であり、その夫婦を一つにする所です。氏族は家庭を一つにする所であり、民族は氏族を一つにする所です。民族が集まって一つの国家の前にすべて入ります。しかし、どこまでも家庭が中心になります。この家庭を展開させれば横的な世界になるのです。

ですから、どのような社会であったとしても、家庭を抜きにすることはできないのです。家庭を復帰できなければ、世界を復帰することができません。その次には、その家庭を中心として天宙主義を成就しなければなりません。天宙とは、天と地を総合したものです。天と地は、人間における心と体のようなものです。心と体が一つにならなければなりません。

一つの主体があれば一つの相対が必要なように、一人の男性には一人の女性が必要なのです。男性と女性が一つになるのが家庭です。この一つの家庭を中心にしなければ神様の愛の基盤が定まりません。(二六-一八九、一九六九・一〇・二五)

 天宙主義というものは、体と心を合わせたのち、神様の愛の本体となる家庭を築き、その理念を霊界と肉界に連結させる主義です。天宙の「宙」の字は家という意味です。それで天宙主義という言葉を使うのです。天宙は無形世界と実体世界を合わせたものです。

 これが、私たちとどのような関係があるのでしょうか。私たちには家庭が必要です。皆さんが家庭で一つになれなければ、天宙主義とは関係ないというのです。家庭が天宙主義を完結させる最終基準になるのです。ここで平和の歌を歌うことができず、幸福を称賛できない人は、この地上でも霊界に行っても不幸な人になるのです。(二六-一八九、一九六九・一〇・二五)

天国は、どこから成されるのでしょうか。私たちの家庭から成されます。では、私たちは何主義でしょうか。家庭主義です。私たちが標模する天宙主義は、天という字に家を意味する宙という字、すなわちク天の家〟主義だというのです。このようになってこそ、天宙という意味がはっきりするのです。

                     ー 天国を開く門真の家庭 ー